「事業」の「構想」と「戦略」の位置づけ的なこと
- nectoras
- 8月26日
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更新日:9月3日

先の投稿のように、当社Webサイト内の「よくある支援の内容」を更新しました。
一番のポイントは、「事業構想」と「事業戦略」の策定支援の区分けです。
これについて、少し詳しくご説明します。

当社では、「戦略」は何か目的のあることなどを実行するための方向性や基準を決めたものであり、何の事業をするかを決めることではないとしています。
多くの会社では、「新しい事業を」というときに、いきなり「戦略」を作らなければと話し始めます。おそらく、その「戦略」という言葉に、何をやるか、どんな「事業」をやるかという意味が入っているのかと思います。言葉遊びをするつもりはありませんが、「戦略」は何かを達成するために考えるものなので、何をするか/目標は何かが決まってなければどうしようもありません。
当社はその前の部分を、「戦略」も含めての場合もありますが、「事業の構想」と呼んでいます。まず、「構想」で何を、どんなビジネスをするかということを考え、それを実行するために「戦略」を考えていきます。
「戦略」というのは定義とか調べていただければお分かりかと思いますが、「戦略目標」があって、その目標のために、現状とのギャップをどう埋めるのか、埋めるための方向性や基準を決めたものです。
何をやるかが考えられていなく、「新しい事業」やろうと考える場合、すぐに「戦略」と考えてしまう会社は、「戦略のフレームワーク」や「他社の戦略」を参考にしてしまいます。
何をやるかの元々の考えがないときに、「戦略のためのフレームワーク」に、現状などをはめ込み、アイデアを生み出そうとしても、何をやるかが決まるわけがないのです。
「構想」で出てきた考えが、うまくいくかどうか、求めるべきレベルか規模かを検証するのには使えます。これは「事業戦略」についての話です。
「経営戦略」の場合は、会社全体の目標のためにどんな分野でどんな規模のどんな「事業」をやるべきかを決めていきますので、一つ次元、目線が違います。「経営戦略」で行うべき事業分野が決まったあと、「事業の構想」、そして、「事業戦略」へと進めていきます。